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2008. 01. 28  
イギリスの本格推理作家コリン・デクスターが生み出したミステリーの主人公がオックスフォード、テムズ・バレイ警察のモース主任警部である。

頭髪がかなり薄くなり、下腹が気になりだした独身の中年男で、クラシック音楽とクロスワード・パズルを愛好する彼はワーグナーが大のお気に入りである。
血を見るのが大嫌いで、殺人現場では気分が悪くなることもしばしば。
インテリで詩を愛する反面、酒も女性も大好き。必要とあらばストリップ劇場にも喜々として足を運ぶし、魅力的な女性には必ず惹かれてしまう。

自信たっぷりなモースの直感的な推理が2度も3度も覆され、試行錯誤の末にようやく真相に辿り着くというのが毎回のパターンだが、読者は推理を楽しむとともに、至る処にちりばめられたペダントリーに知的好奇心をそそられ、一方でモースのロマンスの行方も気になるというように、単なる謎解きだけに終わらないところがこのミステリーの魅力だろう。
また、大学都市オックスフォードの佇まいが活き活きと描かれているところもストーリーを格調高いものにしている。

13冊の長編はどれも水準が高く、甲乙つけがたいが、代表作を選ぶとすれば「オックスフォード運河の殺人」を挙げたい。
長年の酒と煙草がたたって入院を余儀なくされたモースは、気晴らしに19世紀ヴィクトリア朝の殺人事件を扱った研究書「オックスフォード運河の殺人」を手に取る。
一人旅の女性を殺害した罪で2人の船員が死刑に処せられていた。しかし、読み進むうちにモースはいくつもの疑問にぶつかる。船員たちは本当に有罪だったのか。巧妙に仕組まれた犯罪が100年以上の時を超えて解き明かされる。
1989年に発表された本書は、翌年の英国推理作家協会のゴールド・ダガー賞に輝いている。

イギリスでのモースの人気は高く、英国推理作家協会の人気投票ではシャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロを押さえて1位になったこともある。
また、TVシリーズも好評を博し、世界40数カ国で放映され、日本でもNHKのBSで放映された。


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2008. 01. 20  
このところ週末になると飲んでいるのがスパークリング・ワイン。
前にも書いたが、ビールよりもちょっと贅沢な気分にさせてくれるからである。
クリスマスあたりから何本か買い込み、少なくなるとまたネットで注文しているので、在庫を切らすことはない。

今日は、”リオンド・プロセッコ・スパゴ・ヴィーニョ・スプマンテ”。
”スプマンテ”とは、シャンパーニュ同様の伝統方式でつくられたイタリアの発泡性ワインのことで、これがスペインだと”カヴァ”という。

あのパーカー氏が90点を付けたというので、2本購入した。
いつまでもゆったりと立ち上る泡、軽やかな口当たり、しっかりとして落ち着いた味わい、辛口なのに極めて飲みやすく、ワインということを忘れてビールのようにグビグビ飲んでしまうからボトル1本はすぐに空いてしまう。
炭酸が強すぎるという人もいるようだが、炭酸好きな自分にはちょうど良い塩梅である。

休日の昼下がり、好きな音楽DVDや映画を観ながら飲むスパークはまた格別である。

高くて美味しいのは当たり前、これからも「安くて美味しい」ワインを求めていくのだ。



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2008. 01. 14  
ロボ(Lobo)は1943年フロリダ生まれ、ネイティブ・アメリカンの血を引くシンガー・ソングライター。
若者のナイーブな心情を親しみやすいメロディに乗せたフォーキーなサウンドで多くの人の心をつかみ、70年代にはTOP40に8曲を送り込んでいる。

「僕と君のブー(Me And You And A Dog Named Boo )」は、自由な放浪の旅を歌った彼のデビュー・シングルで、71年5月に全米5位を記録している。

当時シングル盤は1枚400円だったが、中学生の小遣いでは何枚も買えるはずはなく、佐世保のレコード店の前でビージーズの「小さな恋のメロディ」とどっちにするかさんざん迷ったあげく、このシングルを買った記憶がある。

日本では「片想いと僕(I'd Love You To Want Me) 」(72年全米2位) が好まれたようだが、淡々としたこの曲は一度好きになると捨てがたい味があり、今でも聴き飽きることがない。

ちょっとクセのある節回し、爽やかなアコースティック・ギターと弾んでいるベースが何とも心地よい。



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2008. 01. 04  
新年明けましておめでとうございます。

毎年、正月休みには必ずミステリー、音楽本、雑誌などを帰省先に持って行くのだが、結局ほとんど読まずに終わってしまっている。

今回の休みも例によってTVのお笑い番組でつぶれたが、それでも1冊だけ夢中になって読んだ本がある。
「クリムゾン・キングの宮殿~風に語りて」(シド・スミス著/ストレンジデイズ発行)である。

著者のシド・スミスは、バンドの絶対的なリーダーであり、あらゆる著作物の厳格な管理者であるロバート・フリップに唯一アーカイブ資料の利用を許可されたクリムゾン・マニアである。
そのシドが2年を費やして歴代メンバーやその家族、友人、関係者へインタビューを行い、結成以来30年以上経った今なおアグレッシブな活動を続けるバンドの歴史をつぶさに著した力作がこれだ。

「レッド」までが自分にとってのクリムゾンなので、80年代以降の部分は全く読まずに終わったが、メンバーの生い立ちからバンド結成、ビッグ・スターとなったときの興奮ととまどい、最初の全米ツアーでの分裂までは息をもつかせぬ面白さで、当時のガールフレンドの証言なども交え、その時々のメンバーの心の動きが克明に描かれている。

当初デッカ・レコードがクリムゾンを第二のムーディー・ブルースに仕立てようとした話やオリジナルメンバーのイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズが脱退の意志を伝えた時のフリップの反応、90年代になってオリジナル・クリムゾン再結成の話が持ち上がった時のフリップとグレッグ・レイクの確執などはクリムゾン・ファンでなくとも興味深い。

イアン・マクドナルドの非凡なソングライティング能力と多才な演奏能力、グレッグ・レイクのシンガーとしての実力、マイケル・ジャイルズのテクニカルで繊細なドラミングがオリジナル・クリムゾンの核であり、1stアルバムの原動力となったことをあらためて認識するとともに、このラインナップが二度とは起こりえない奇跡であったことを痛感した。



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