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2008. 05. 31  
「サイモン・セッズ(Simon Says)」は1910フルーツガム・カンパニーの最大のヒット曲で1968年に全米4位を記録している。

オルガンの軽快なサウンド、キャッチーなメロディ、「むすんでひらいて」のアメリカ版といったわかりやすい歌詞、ポップスのお手本のようなこの曲は誰でも一度聴いただけで好きになるだろう。

当時のロー・ティーン向けの他愛のないポップスは「バブルガム・ミュージック」と呼ばれているが、オハイオ・エクスプレス、レモン・パイパーズとともにバブルガムの御三家といわれているのが1910フルーツガム・カンパニーである。
これらのグループはいずれもプロデューサー・チームのジェリー・カセネッツとジェフ・カッツがスタジオ・ミュージシャンたちを集めて創られたもので、1910フルーツガム・カンパニーとオハイオ・エクスプレスのリード・ヴォーカルは同一人物であったらしい。

68年といえばブルース・ロックやアート・ロックが華やかりし頃、難解な音楽がもてはやされた時代にあえて低年齢層をターゲットにしたカセネッツとカッツの戦略は見事に大当たりし、所属のブッダ・レコードの売り上げは前の年の8倍になったという。

グループはその後も「ワン・ツー・スリー・レッド・ライト」や「トレイン」といったヒット曲を出し、70年代初頭まで存続することとなる。
今や伝説となっているピンク・フロイドの初来日公演が行われた71年の箱根アフロディーテにも出演しているが、オリジナル・メンバーがいたのかどうかは定かではない。



サイモン・セッズ
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2008. 05. 25  
『童夢』は、1967年にプログレッシヴ・ロック・グループとして生まれ変わったムーディー・ブルースの通算6枚目のアルバムで71年にリリースされている。

ジャケット画はフィル・トラヴァースが担当、彼は2枚目から7枚目までのムーディーズのジャケットを描いているが、その中でも一際色彩が鮮やかなのが本作である。

原題の"Every Good Boys Deserves Favour"には深い意味はなく、音楽の基本的なコードであるE、G、B、D、Fからとったものだという。
しかし、訳としては全く関係ないにもかかわらず、このジャケットの持つ幻想的な雰囲気をこれ以上うまく表現したものはないと思われるくらい秀逸な邦題だと思う。

ちなみにインターネットで『童夢』を検索すると、F1レースカー、アニメ、温泉などヒットする件数は半端ではない。
だが、これらはすべて70年代以降に現れたものであり、このアルバムタイトルにインスパイアされていることは間違いないだろう。

このアルバムからシングルカットされたジャスティン・ヘイワード作の「ストーリー・イン・ユア・アイズ(愛のストーリー)」はハードにドライヴィングするギターがフィーチャーされたポップなナンバーで、全米23位のヒットを記録している。日本でもヒットしたこの曲によってムーディーズの名を知ったリスナーは私だけではないだろう。
1曲目「プロセッション」からこの曲に移る際のアコースティックギターによる導入部は何度聴いてもスリリングで美しい。

全編にわたってメロトロン、アコースティックギター、フルート、シタールなどが効果的に使用され、彼らの持ち味である雄大なサウンドを形作っている。
また、もう一つの魅力であるコーラス・ハーモニーの実力も十分に発揮され、ジョン・ロッジ作の「エミリーの歌」ではCSN&Yやビージーズにも負けない美しいコーラスワークを聴くことができる。

詩作の面でも、多くのプログレバンドのテーマとなっている困惑や絶望、嘆きといったものはみられず、どの曲も優しさに満ち溢れ、彼らの音楽の根底にあるのは愛と希望だということがわかる。

この頃バンドは絶頂期にあり、このアルバムも好意を持って受け入れられ全英1位、全米2位を記録している。

個人的には次作『セブンス・ソジャーン』が一番好きだが、ジャケット・内容ともに完成度が高く、ムーディーズの人気を決定づけたアルバムとしてプログレッシヴ・ロックの代表作に数えられるべき名盤である。

童夢
2008. 05. 10  
待望の翻訳版がようやく発刊。

私生児として生まれ祖父母に育てられた少年時代、ギターとの出会い、ヤードバーズ~クリーム~ブラインド・フェイス~デレク&ドミノス~ソロ活動、親友ジョージ・ハリスンの妻パティへの激しい恋、ドラッグとアルコールに溺れた日々、女性遍歴、息子の死、家族を持った喜び が包み隠さず語られている。

ミュージシャンとしての活動よりも、ヘロイン中毒とアルコール依存症を克服するまでの過程やパティとの出会いと別れ、幸せな家庭を持つまでに多くの頁が割かれ、神と敬われるスーパー・ギタリストもステージを降りれば人一倍傷つきやすく、一方で傲慢な面も持つ一人の弱い人間だということに気づかされる。

全米では60万部を超える売り上げを記録し、ロック・ミュージシャンの自伝では歴代トップとなっているそうだが、待ちに待ったバイオグラフィーだけに残念なのが翻訳のまずさ。
主語が何かわからなくなったり、文脈がつながらない箇所がいたるところに見受けられ、読むのは正直疲れる。

とはいえ、ここで初めて明かされる数々のエピソードには驚かされることも多く、ファンは必見だろう。



エリック・クラプトン自伝





2008. 05. 04  
久しぶりのYouTube探索で見つけた今回の堀り出し物。
1988年に起きたアルメニア地震の被災者救済のために大物ミュージシャンが集結して「スモーク・オン・ザ・ウオーター」を演奏したもので、バンド・エイドのハード・ロック版とでもいうべきものだ。

顔ぶれがすごい。

イアン・ギラン、ブルース・ディッキンソン、ポール・ロジャース、ブライアン・アダムス
リッチー・ブラックモア、デイブ・ギルモア、ブライアン・メイ、トニー・アイオミ
クリス・スクワイア、キース・エマーソン、ジェフリー・ダウンズ、ロジャー・テイラー etc

という豪華なラインナップだ。

デイブ・ギルモアとブライアン・メイ、トニー・アイオミとブライアン・メイ、イアン・ギランとクリス・スクワイア、ポール・ロジャースとクリス・スクワイア、キース・エマーソンとジェフリー・ダウンズなど、ここでしか見られない2ショットはどれも贅沢で思わず顔がゆるんでくるものばかり。

そして、ポール・ロジャース、余裕のあるヴォーカルは圧倒的である。

ハード・ロック、プログレと追求する音楽は違っても、チャリティという一つの目的のために集まったミュージシャンたちの表情は皆温かく、ハード・ロックの名曲を喜々として演奏する姿は無邪気で魅力的だ。

複雑な権利関係のためDVD化はされていないようなので、もし中古盤屋でLDを見つけたら迷わず購入すべし。




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