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2008. 06. 29  
レコード・コレクターズ誌今月号では、「ビートルズ/赤の時代の50曲」という企画で、62年のデビューから『リボルバー』までの前期、いわゆる「赤盤」の時代のベスト50曲が選定されている。

マニアックな雑誌なので、普通の選曲ではないというのは大方予想がついていたが、1位が"She Loves You"というのは裏の裏をつかれたような感じ、2位"Help"はまあ納得、3位の"Tomorrow Never Knows"はひねくれ具合がいかにもレココレの執筆陣といったところか。

『リボルバー』がリリースされた66年まではジョンがバンドをリードしていた時期であり、50曲中31曲がジョンが作曲もしくはジョンがリードをとるカヴァー曲で占められているのはやっぱりかなというところ。全体的に甘い曲よりもR&Bやブルーズに根ざしたような曲がコアなリスナーには好まれているようで、そういう点からもこのような結果になったのだろう。
バラードでもポールの"Eleanor Rigby""Here There and Everewhere"はジョンの"In My Life""If I Fell"より下位にランクされている。(ちなみにYesterdayは32位、"Michelle"はランクインさえしていない。)

個人的には、"Rain"が9位、"I Should Have Known Better"が11位、"You Can't Do That"が23位にランクされているのは嬉しいかぎり。

来月号では後期、「青の時代」の50曲が選曲されるとのことで、次はポールの曲がかなりランクされるのだろうが、それでもジョンの"Yer Blues""Hey Bulldog"あたりは入ってくるのではないかと予想している。

個人的なベスト10を選ぶと以下のとおり。
(但し、好きな曲はその日その時の気分で変わるため、あくまでも今現在のベストである)
レコードコレクターズ
1.Please Please Me    
2.You Can't Do That
3.Any Time At All
4.There's A Place
5.Till There Was You
6.Twist and Shout
7.I Don't Want To Spoil The party
8.All My Loving
9.We Can Work It Out
10.Rain

やっぱりほとんどジョンの曲になってしまった。



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2008. 06. 21  
ポールの誕生日にいろんなことを考えていたら記憶がメアリー・ホプキンにつながった。

メアリー・ホプキンは1950年5月3日、ウェールズのグラモーガン生まれ。カレッジ在学中から小遣い稼ぎのためパブのステージに立ち、18歳のとき、BBCテレビの新人オーディション番組「オポチュニティー・ノックス」で7週連続勝ち抜きに成功。これを見ていたトップ・モデルのトゥイギーがポールに強く働きかけ、設立まもないアップル・レコード初の女性アーティストとして迎えられた。
ポールがプロデュースしたデビュー・シングル「悲しき天使(Those Were The Days)」は68年8月にリリースされ全英1位、全米2位の大ヒットとなる。
その後も「グッドバイ(Goodbye)」、「夢見る港(Temma Harbour)」、「幸せの扉(Knock Knock Who's There)」などのヒットを連発し、バッドフィンガーとともに最も成功したアップル・アーティストとなった。

メアリーの人気を決定づけたのは何といっても「悲しき天使」だろうが、個人的にはセンチメンタルなメロディが延々と続く「悲しき~」よりも、恋人との別れを歌いながらも曲調はメジャーな「グッドバイ」のほうが好きだ。
調べてみると、前者はロシアの流行歌をアレンジしたもので、後者はポールが作曲している(納得)。

この曲に限らず、レノン&マッカートニー/ビートルズの曲には悲しみを歌っていてもどこかドライなところがある。感情をそのまま表現するのではなく、淡々とした曲調の中に垣間見える悲しみこそが却って聴く人の心に響くということがわかっているかのようだ。
ビートルズのセンスの良いところはそういうところだと思うし、「つらいことも笑い飛ばす」というリバプール人の強さなのかも知れない。
モーツアルトの音楽は「軽さが沈み、重さが浮かぶ」と表現されるが、これはビートルズにもピッタリあてはまることだと思う。
本物の音楽にはやはり共通するものがある。

映像を観てわかるようにメアリーを最もプッシュしたのはポールのようだが、ジョージも彼女の歌声と演奏が気に入っていたらしい。
メアリーの演奏をスタジオで聴いていたジョージはその場でロード・マネージャーのマル・エバンスに高価なマーティン・ギターを買いに行かせ彼女にプレゼントしたという。







2008. 06. 15  
来る6月18日はポールの66回目の誕生日だ。

一昨年記念すべき64歳の誕生日を最悪の状況で迎えたポールだが、ようやく離婚裁判にも決着がつき、ミュージシャンとしての活動に専念できる環境が整ったようだ。

イギリスのサンデー・ミラー紙が伝えたところによると、ポールは今秋ワールドツアーを行うという。
2年に渡るツアーはヨーロッパ、北米、南米、アジア、オーストラリアを回り、108公演行われた89-90年のツアー以来最大の規模になるらしい。

報道によれば、ポールは、ヘザー・ミルズとの間に生まれた娘ベアトリスとの時間をゆっくり持ちたいようで、これが最後のツアーになるという。

また、ポールの生活に現れた新しい女性、ナンシー・シェベルの存在も大きいようでベアトリスと共にこのツアーにも同行するとのこと。

これが本当だとすれば、ファンとしては寂しい限りだが、大規模なツアーは最後になるにしても、ジャズ・ギタリストのレス・ポールが93歳の現在でもライブ活動を行っているように、ポールには生涯現役のロッカーでいてほしい。

http://www.sundaymirror.co.uk/news/sunday/2008/06/08/paul-mccartney-s-next-world-tour-will-be-his-last-98487-20599176/
2008. 06. 08  
エリック・クラプトンが自ら運営するアルコール依存症患者の厚生施設「クロスロード・センター」のために2006年から開催しているチャリティ・フェスティバル。
雑誌やインターネットで評判は知っていたが、他のDVDを優先していたために購入するのをためらっていたのを友人が貸してくれたので今回初めて観ることができた。

豪華な顔ぶれのイベントは最近では珍しくないが、このフェスティバルの出演者は実力、知名度ともに選りすぐりのミュージシャンばかりで、クラプトンの人望の厚さが伺われる。

どの出演者も素晴らしかったが、特に印象に残ったミュージシャンをあげてみる。

サニー・ランドレス
スライドバーと指を巧みに操る奏法は驚異的。スピード感に溢れるソロを展開しながらもテクニックのひけらかしに終わらず常にメロディックな演奏を心がけている姿勢に好感が持てた。

デレク・トラックス・バンド
デレク&ザ・ドミノスの「エニイデイ」を演奏。空を駆けるようなスライドギターは正にデュアン・オールマン。デレクの奥さんのスーザン・テデスキと男性ボーカルの歌はクラプトンが憧れたデラニー&ボニーを彷彿とさせる。ステージ脇で口ずさむクラプトンは若き日の自分を思い出したのではないだろうか。曲の良さをあらためて認識させられた素晴らしい演奏。

B.B.キング
ブルースの王様から「我が友、エリック・クラプトン」と言われた本人は感無量だったろう。

ジェフ・ベック
常に進化しているベックのギターは正に「切れ味」そのもの。昔とまったく変わらないルックス、引き締まった体、ギターにしろ体型にしろ人が見ていないところで相当な努力をしているに違いない。
それにしてもベースの娘はなんだ。21歳であのテクニック。ベックがぞっこんなのがよくわかる。

そして、今回のハイライトはやはりクラプトンとスティーヴ・ウィンウッドだろう。
「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」「マイ・ウェイ・ホーム」「泣きたい気持ち」などブラインド・フェイスの曲を演奏する二人の姿からはお互いに対する信頼と深い友情が感じられる。
ブラインド・フェイスにかけたクラプトンの夢が40年かかってようやく実現した瞬間ではなかったろうか。
ウィンウッドといえばキーボードの印象が強いが、実はギタリストとしても一流で、スペンサー・デイヴィス・グループの頃からストラトキャスターを使用したギタープレイには定評があった。今は亡きロリー・ギャラガーが当時影響力のあったギタリストとしてクラプトン、ベック、ペイジの他にウィンウッドの名を挙げていたことが思い出される。
トラフィックの名曲「ディア・ミスター・ファンタジー」ではソウルフルなヴォーカルと端正なギタープレイが堪能できる。

そして、もうひとつ、「ここに居てほしかった人に」と言って弾き始めたジョージの「イズント・イット・ア・ピティー」は亡き親友を想うクラプトンの気持ちが感じられる素晴らしい演奏だった。

ほかにも、カントリー界の若大将ヴィンス・ギル、テレキャスターを抱えた姿が実にかっこいいシェリル・クロウ、正に職人アルバート・リー、今や大スターのジョン・メイヤーなど、スタイルは様々だがそれぞれが持ち味を十二分に発揮していて皆とても魅力的だ。







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