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2008. 07. 26  
アルバムタイトルは『4人はアイドル』。『ヘルプ!』ではない。
1965年東芝レコードから発売されたビートルズの2作目の映画『HELP!』のサウンドトラック盤のレーベルはオデオン。
ワインレッドのレコード盤は、当時東芝が売りにしていた「エバークリーン・レコード」と呼ばれていたもので、ホコリがつきにくい加工が施されている画期的なものだった。

4つ年上の姉が叔父からもらったこづかいで買ったような記憶がある。
洋楽もろくに聴いたことがない小学生2年生にとって「ビートルズ」とは、当時の大人たちが言っていたように「女のような髪型をしたうるさい連中」だった。
しかし、毎日聞こえてくるその音楽はすぐに耳に馴染んできて心地よいものになった。
いきなりヴォーカルで始まる「ヘルプ」にはビックリさせられたがとても斬新だった。また、コーラスがリードヴォーカルを追っかけるスタイルはビートルズの特徴のひとつだが、この曲はコーラスが先行している。
その追っかけコーラスがかっこいい「恋のアドバイス」、ギターのリフが印象的な「涙の乗車券」など、どの曲も魅力的だった。
子供心に気に入っていたのは「悲しみをぶっとばせ」。ジョンの寂しげな歌が邦題にぴったりだった。

B面は映画とは関係ない曲で占められているが、どの曲も穴埋めとは思えないくらいの水準の高さを保っている。
今では3大名曲に数えられる「イエスタデイ」は、B面の最後から2曲目、いわゆる「アルバムの墓場」と呼ばれるところに押し込められている。他のアーティストならA面の一番目立つところに入れただろうが、あえてそうしないところにビートルズの「俺たちはロックバンドだ」と言っているような潔さ、ブレない芯の強さを感じる。

そして、ジョージの2曲もレノン&マッカートニー作と比べても遜色のないレベルに達しており、彼の成長が伺える。
後の『ラバー・ソウル』にも言えることだが、このアルバムの曲にはレノン&マッカートニー作であれ、ハリスン作であれ、共通する独特の色のようなものが感じられる。

ジャケットはオリジナルとは異なり見開きで、内側は4人のサイン入り写真と当時、「ミュージック・ライフ誌」の編集長であった星加ルミ子氏のライナーノーツが印刷されていて豪華だ。また、姉が持っていたファーストプレス盤には映画のピンナップ写真が付いており、こちらもファンの購買意欲をそそるのに一役買ったのではないだろうか。

4人が手旗信号のポーズをとっているのがオリジナルジャケットだが、日本では長い間裏ジャケットが表だと思われていた。ちなみに、当時、日本で公開された『エレキの若大将』では、マドンナ役の澄ちゃん(=星由里子)が勤めている楽器店のレコードコーナーに4人が浜辺で並んでいるジャケットを観ることができる。

今では中古盤屋でしかお目にかかれないレア盤になってしまったが、エレキ・ブームに沸く当時の日本の雰囲気を伝えるものとしても貴重なレコードではないだろうか。



4人はアイドル(裏ジャケ)
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2008. 07. 13  
アルマジロとタンクが合体した驚異的な生き物。草木1本生えていない殺伐とした砂漠のような場所に佇む彼の後ろにはこれまで倒してきた多くの敵の骨が散乱している。

『タルカス』はエマーソン・レイク&パーマーのセカンドアルバム。71年にリリースされ全英1位、全米9位を記録した本作は日本でも好評を博し、当時バンドの人気はうなぎのぼりだった。

ジャケットはアルバムを聴いたグレッグ・レイクの友人のイラストレーターが描いたもので、「タルカス」という名前はキース・エマーソンが車で帰る途中に突然閃いたものだという。

A面はタルカスの誕生から彼が全てを破壊し海に帰るまでを描いた一大組曲、B面は対照的にヴォーカル主体の小品が並んでいる。
ムーグ・シンセサイザーを駆使し、変拍子を多用したサウンドは当時話題を呼んだが、今あらためて聴いてみると、この後発表される『展覧会の絵』『トリロジー』『恐怖の頭脳改革』と比べ単調さは否めない。
アルバム最後の曲「アー・ユー・レディ・エディ」は、彼らには珍しい単純なR&Rナンバー。エマーソンとパーマー(!?)のバック・コーラスはご愛敬といったところか。

ちなみにタルカスの最後の敵である半人半獣の怪物「マンティコア」は、後にEL&Pが設立するレーベルの名前になっている。

ロックに本格的にのめりこんだ70年代初頭、ミュージック・ライフ誌でよく見かけたこのアルバムは『レッド・ツェッペリンⅣ』やムーディー・ブルースの『童夢』などと共に気になるジャケットではあったが、実際に手に入れたのはずっと後、90年代に入ってから中古盤屋でだった。


タルカス

2008. 07. 05  
6月1日、ポールが故郷リバプールでLiverpool Soundと題されたコンサートに出演した。
2008年の「欧州文化首都」の開催地であるリバプールでは年間を通じて様々なイベントが開かれるが、Liverpool Soundもその一環だ。

リバプールFCの本拠地アンフィールド・スタジアムに36,000人の観衆を集めて行われたこのコンサートで、ポールがセットリストの1曲目に選んだのは何と「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」。キャバーン時代のビートルズのレパートリーだ。キャバーンのDJボブ・ウーラーが持っていたチャン・ロメロのオリジナルをポールが聴いて、自分の声域に合っていたのでレパートリーに加えたのだという。
キャバーン時代のレパートリーを選んだのも驚きだが、もっとすごいのは当時よりもキーを上げて歌っていることだ。
その姿は66歳を迎えて衰えるどころか、これまで以上に若々しくエネルギッシュだ。

この日は、ジョージの「サムシング」やジョンの「平和を我等に」も演奏し、客席のオノ・ヨーコとオリヴィア・ハリスンを感激させたという。

その様子はBBCニュースで観ることができるし、演奏された27曲のうち12曲はBBCラジオのウエブサイトで聴くことができる。

BBC NEWS

BBC Radio 2
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