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2008. 10. 26  
『赤星』の愛称で親しまれ続けてきた『サッポロラガービール』が缶入りで登場。

コンビニでのみ販売でしかも数量限定だというので早速買って飲んだ。
グラスに注ぐとすぐに立ち上ってくるホップの香りと独特の苦み。
自分が子どもの頃、父親がうまそうに飲んでいたあのビールの味だと直感的に感じた。
昭和30~40年代に見たような懐かしいラベルがまた良い。

「ドライビール」というものが出てきた1980年代後半から「キレ」と「のどごし」だけがビールの醍醐味のような風潮になってしまい、本来のビールの良さがないがしろにされてきたことをそれこそ「苦々しく」感じていた人間にとっては大歓迎だ。

最近では、苦いのが嫌で「とりあえずビール」どころか、ビールを飲まない(飲めない)若者も増えてきていると聞く。
そういう時代に合うように苦くないビールも開発されているようだけれども、ビール好きから言わせてもらえば、そんなものはビールではない。「苦み」、「コク」、「旨み」があってこそビールだ。

今年上半期売り上げでは、サントリーに追い抜かれ、業界4位に転落か言われているサッポロビールだが、日本最初のプレミアムビール『エビス』はもちろん、『第三のビール』を最初に造った高い技術力、100%協働契約栽培による原料へのこだわり、あくまでビール本来の旨さを追求する頑固な姿勢には共感を覚えるし、これからもずっと応援していきたい。

できれば数量限定といわず常時販売してもらいたいなと思うのである。



サッポロラガービール


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2008. 10. 19  
久しぶりに映画館へ行った。
連休最終日のシネマコンプレックスは家族連れやカップルで賑わっていた。
こんなに混み合うのは珍しい。
景気の後退感を反映して、誰もが遠出を避け近場で気軽に楽しむ傾向にあるのか、それとも話題の映画に人気が集中しているのか。

TVシリーズの『ガリレオ』はたまに観るくらいだったが、映画のほうはちょっと違うという評判だったので観ることにした。
福山雅治は、常々ルックスも声も演技もいいなと思っていたし、柴咲コウも個性的な美人だが、どんな役でもこなせるような器用さと芯の強さを併せ持っている女優だと思っていた。
何より二人のコミカルなからみをまた観てみたいと思った。
映画の魅力は、監督、ストーリー、脚本はもちろんだが、誰が演じるかによって大きく左右されると思っているので、このコンビに加え堤真一が出ていると聞けばきっといい作品に違いないという確信のようなものはあった。

クールな湯川(福山)と熱い内海(柴咲)のおなじみの二人のやりとりが始まると安心するが、ストーリーが進むにつれ、すぐにTVシリーズとは違うなと感じた。
TVの『ガリレオ』は、毎回キャラクターの強いゲストを迎えて犯人との知恵比べを主眼としたエンターテインメントだったが、この映画は謎解きよりも人間ドラマに重きが置かれている。
ストーリーそのものがシリアスだし、常に沈着冷静で「感情は論理的ではない」と言い切る湯川が初めて人間らしい感情をあらわにする。

17年ぶりに再会した二人の天才、湯川と石神(堤真一)は極めて対照的に描かれている。
いつまでも若々しい湯川とすっかり疲れ果てた石神。
それは二人の表情、服装、姿勢、話し方によく表れている。

東野圭吾の原作を壊すことなく2時間の映画に凝縮するには随分苦労があったらしいが、最後の最後まで観ている者を惹きつける展開は見事だし、細かなディテールにもこだわりが感じられ、ミステリーとしても秀逸だと思う。

福山と柴咲、松雪泰子の渾身の演技はもちろんだが、何と言っても堤真一が素晴らしかった。
映画館を出てからも余韻がいつまでも残る感動的な作品だった。

それにしても、まさか『ガリレオ』で泣かされるとは。


容疑者Xの献身

2008. 10. 13  
以前紹介したパティ・ボイドの自叙伝の翻訳版がようやく出版された。

ケニアで過ごした少女時代、モデル時代、ジョージとの出会い、結婚、ビートルズの妻としての生活、離婚、エリック・クラプトンとの結婚生活、アルコール依存症の夫を持つ妻の苦しみ、クラプトンとの破局など、まさに波瀾万丈の人生だ。

ビートルズのメンバーの妻として体験した毎日はとてつもなくセレブではあったが、同時に、常にマスコミとファンに追いかけ回されるという窮屈なものであった。特にファンに対する恐怖心は、そのまっただ中にいた者にしかわからないものだろう。

叶わぬ恋とわかっていても何度もアプローチしてくるクラプトン、妻と親友がただならぬ関係と知った時のジョージの反応、一人の女性をめぐってのギターでの決闘、まるでTVドラマのようだ。

ロック・スターに酒とドラッグと女はつきものだ。
クラプトンのドラッグ中毒とアルコール依存症、それに浮気はよく知られた話である。
だが、精神世界に深く傾倒しFAB4の中でも控えめで聖人君子のようなイメージがあったジョージも、一方では数々の女性との情事を繰り返していたという。

ジョージがリンゴ・スターの最初の妻モーリンと関係を持ったという噂は以前に聞いたことがあったが、まさか本当のことだったとは。

両親の離婚と義父によるDVを幼い頃に体験した彼女は、人一倍仲むつまじい夫婦生活と暖かい家庭に憧れていたにちがいないが、結局、夫によるDVと二度の離婚を経験することになったのは皮肉な話である。

ただ、そういった事柄だけをあげつらえば単なる暴露本で終わったであろうし、ビートルズやクラプトンのファンをがっかりさせたかも知れないが、兄のようなジョージの優しさ、クラプトンのひたむきさがわかるエピソードにも多くの頁が割かれており、彼女がいまだに二人に対して深い愛情を抱き続けていることに救われる。

ミック・ジャガー、ロン・ウッド、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、エルヴィス、スティービー・ワンダーなど、世界のトップスターの妻でなければ決して出会うことのない人間達とのさまざまなエピソードも盛り沢山で面白い。

音楽や映画、アート、ファッションなどあらゆる若者文化が花開いた60年代のロンドンの空気が活き活きとして伝わってくるのは、『ヴォーグ』や『エル』などの表紙を飾りトップモデルとして活躍した彼女だからこそだろう。

エリック・クラプトンの自伝と併せて読めば、それぞれの立場からの見方、考え方の違いがわかって興味深い。


ワンダフル・トゥデイ
(パティ・ボイド・ペニー・ジュノー著 前 むつみ訳 シンコーミュージック・エンタティメント)

2008. 10. 05  
昨年12月に一夜限りの再結成コンサートを行い大絶賛を浴びたレッド・ツェッペリンが、同じラインナップでツアーを行うという噂は、ロバート・プラントによってあっさり否定されてしまったようだ。

http://www.barks.jp/news/?id=1000043752
http://robertplant.com/index.php?l1=2&l2=0&l3=0&rt=NE&PHPSESSID=40c80f4c362df79dfac20ec047a0ad12

ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズのオリジナルメンバーに故ジョン・ボーナムの息子ジェイソンを加えて行われた再結成コンサートは素晴らしい出来だったようだが、ツアーとなれば話は別だろう。
毎日メンバーと顔を突き合わせ、何時間も一緒に移動し、ホテルの殺風景な部屋に泊まるという味気ない生活。
その一方でかつてと同じレベルの演奏を期待されるメンバーのプレッシャーは相当なものだろう。
看板であるロバート・プラントは、あの声を持続させることができるのか。
もう一度観たいという気持ちはわかるが、ファンの夢を打ち壊すという結果に終わるかもしれない。
絶頂期において数多くの名曲、名演を生み出したツェッペリンだが、コンサートの出来不出来の波が大きかったのもツェッペリンである。

2005年に再結成コンサートを行ったクリームも、NYでの追加公演は余計なものだったとメンバー全員が語っている。

プラントの判断は正しいのかも知れない。
かつてジョン・レノンが『演奏を聴きたければレコードを』と言ったように、残された音源と映像を楽しむのが一番良いのではないだろうか。

それでもツェッペリンが欲しいのであれば、このバンドはどうだろう。
数々のトリビュート・バンドが活躍している現在、ツェッペリンのトリビュート・バンドも世界中に五万といるだろうが、このバンドはちょっと違う。
Lez Zeppelin(レズ・ツェッペリン)!その名のとおりメンバー全員が女性だ。
http://www.avexnet.or.jp/lezzeppelin/

ツェッペリンやジミ・ヘンドリクスの録音を手がけたエディ・クレイマーがプロデュースしたという彼女達の演奏は、オリジナルを大事にしながらも単なるカバー・バンドで終わっていない。
女性ならではの伸びやかなヴォーカルと男勝りの演奏テクニックはこのバンドにしか出せないオリジナリティーだ。
美人揃いのバンドが歌い、ギターを弾く様は単純にカッコイイ。
今月1日の渋谷クラブクアトロでの来日公演も往年のファンが詰めかけ大盛況だったらしい。

歌も演奏も水準以上でそのうえ若くてルックスも良いとなれば、かなわぬ再結成を望むよりこっちを楽しんだほうがよいのでは。







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