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2008. 11. 29  
映像は1976年11月19日、米NBCの人気番組『サタデイ・ナイト・ライブ』にポール・サイモンと一緒に出演したときのアコースティック・ライブである。

「ヒア・カムズ・ザ・サン」はキーをオリジナルより下げてはいるものの、演奏は実に丁寧で、ジョージの繊細さ、ポール・サイモンの暖かい人柄が感じられ、数あるパフォーマンスの中でも出色の出来だと思う。
お互いに信頼し、尊敬しあっている二人が本当に演奏を楽しんでいる様子が伝わってくる。

このときは「早く家に帰りたい」も演奏されているが、ポール・サイモンとジョージの絶妙なハーモニーを聴くことができる貴重な映像だ。
エンディングのブルージーなギター・フレーズがジョージらしい。

ジョージとポール・サイモンとの取り合わせは意外なようにも思えるが、実は二人の交流は深かったらしく、S&Gが解散を決めたとき、周囲がこぞって反対する中、ひとりサイモンを励ましたのがジョージだったという。
また、サイモンはジョージのフライアー・パークにも招待されている。

今日は11月29日。あれからもう7年。
世界中のジョージファンが各々の形で彼を偲んでいることだろう。




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2008. 11. 22  
ポール・マッカートニーは、1967年に録音されて以来、あまりに過激すぎてお蔵入りになっていた曲'Carnival of Light'をリリースしたいとの意向を明らかにしている。

http://music.yahoo.co.jp/music_news/d/20081117-00000008-mysp-musi
http://www.barks.jp/news/?id=1000044970
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/newsenglish/witn/2008/11/081117_beatles.shtml

ビートルズ研究の第一人者マーク・ルイソンが、ビートルズのレコーディングの全記録を調べ上げた『ビートルズ/レコーディング・セッション』によれば、ロンドンのラウンドハウス・シアターで開催された『カーニバル・オブ・ライト・レイブ』というアンダーグラウンド・イベントのために制作されたサウンド・エフェクト・テープだという。

録音は1967年1月5日の夜に行われ、ポールが中心となってテープ・ループやエフェクトをいっぱい詰め込んだテープを制作した。
ディストーションを効かせた単調なドラムやオルガン、同じくディストーションをかけたリード・ギターやパイプオルガンのほか、うがいの音なども含まれているというこの曲は、後の「レボリューション9」の先駆けとなるようなとてつもなく過激なものだったという。
記録によれば、録音時間は13分48秒と、ビートルズのトラックとしてはもっとも長いものとなった。

イベントの主催者にテープを渡したポールは、ビートルズがアヴァンギャルドな作品を生み出したことを喜んでいたらしいが、プロデューサーのジョージ・マーティンはミキシング・エンジニアのジェフ・エマリックに「馬鹿げている。もうちょっと建設的なことをやるべきだ。」と語ったという。

You Tubeで検索してみると、同名のクリップがいくつか出てくるが、どれも本物ではないようだ。
http://jp.youtube.com/results?search_query=beatles+carnival+of+light&search_type=&aq=f

いずれにしても、人々がイメージするような”Beatlyな”曲ではないことは確かだ。
2008. 11. 09  
このところ再結成ツアーをやるかやらないかでメディアを騒がせているレッド・ツェッペリンについて、元クリームのジャック・ブルースが「ツェッペリンなんてクソだ!」とこき下ろしている。

http://music.yahoo.co.jp/music_news/d/20081106-00000007-mysp-musi
http://www.barks.jp/news/?id=1000044675

ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズが、故ジョン・ボーナムの息子ジェイソンに加え、まったくやる気がないロバート・プラントの代わりに他のヴォーカリストを入れるというのがもっぱらの噂だが、オリジナルメンバーを2人も欠いた再結成に何の意味があるのか、単なる金もうけが目的ではないのか、とブルースでなくとも思ってしまう。

今回の件に限らず、ヘヴィ・ロックを始めたのは自分たちだという自負があるブルースにしてみれば、ツェッペリンがクリームよりもはるかに大きな商業的成功を手にし、知名度、人気ともに上回っているという状況は、もともと納得がいかないものだったのだろう。

ブルースは、イギリスの音楽ジャーナリスト、クリス・ウェルチが1995年に著した『クリーム/ストレンジ・ブルー』の中で、「クリームやジミ・ヘンドリクスが、ロックを聴くアンダーグラウンドな観客を育てあげた後に現れたツェッペリンはラクだったはずだ。」と語っている。

2005年のクリーム再結成コンサートの模様は2枚組のDVDに収められているし、一部はYou Tubeで観ることもできる。
ジャック・ブルースは肝臓移植の大手術を受けた後で、すっかりやせ細り、イスに腰掛けながらハーモニカを吹く姿も観られ、大丈夫かなと心配したファンも多かったに違いない。
だが、ギターのようなベースプレイはいうまでもなく、迫力あるヴォーカルも健在で、クリームの伝説を汚すことはなかった。
もちろん、本人が言っているように、キーを下げて歌うこともなかった。
3人という最小限の人数で60年代と変わらないアグレッシヴな演奏をする真摯な姿は、クリームを知らない若い世代をも感動させ、あらためて重要なバンドであったことを認識させられた素晴らしいものだった。

ベーシスト、シンガー、ソングライターとしてのジャックの力量については以前にも触れたが、性格的にも相当個性が強い人のようで、クリーム時代、ジンジャー・ベイカーとの間ではケンカが絶えなかったという。
お互い頑固なスコティッシュのジャックとアイリッシュのジンジャーに間にはさまれたエリック・クラプトンは相当きつかったらしい。

今回の発言も、その気性の激しさから出たものであろうが、ひょっとしてロバート・プラントの対抗心に火をつけることをねらったものかも、と考えるのはちょっと勘ぐりすぎか。





CREAM "White Room" 2005.5.3 Royal Albert Hall
2008. 11. 03  
今年は『ザ・ビートルズ(通称ホワイト・アルバム)』が発表されて40周年である。
40年前の1968年11月22日にリリースされたこのアルバムは、ビートルズ初の2枚組であると同時に、グループ自身のレーベル、アップル・レコードから発売する最初のアルバムでもあった。

2枚のレコードに収められた30曲は、R&R、C&W、フォーク、レゲエ、ヘヴィメタルなどバラエティに富んでいる。
いい曲もたくさんあるが、とばしたい曲もけっこうあって、通して聴くには正直きついところがあった。
「レボリューション9」などは今でもまともに聴けない。

ジョージ・マーティンも曲を厳選して1枚で出すべきだと伝えていたらしい。
しかし、当時バンドはまとまりを欠くようになっており、誰もが自分の曲を入れることを優先し、お互いに譲らなかった。
これまで1~2曲しか割り当てられなかったジョージもかなりの曲を作っていた(「サムシング」はこのときすでに出来ていた。)し、リンゴでさえも「ドント・パス・ミー・バイ」を作曲していた。
歯車がかみ合わなくなっていたところにジョンと親しくなっていたオノ・ヨーコがバンドに入り込んできたことも拍車をかけた。
悪くなってきた雰囲気に耐えきれず、リンゴは2週間バンドを離れたという。

他にもこのアルバムに関するエピソードには事欠かない。
ジョージの代表曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」でのエリック・クラプトンのパフォーマンスは有名だが、「サボイ・トラッフル」もチョコレートが大好きで虫歯だらけだったクラプトンにインスパイアされている。
ポールが作った「バースデイ」ではパティとヨーコのバック・コーラスが聴ける。

また、ビートルズのユーモア精神も健在で、パロディ・ソングが多いのもこのアルバムの特徴だ。
チャック・ベリーの「バック・イン・USA」をパロった「バック・イン・ザ・USSR」にビーチ・ボーイズ風のコーラスを入れたのはアメリカへの反発らしい。ジョンの「ヤー・ブルース」はジョン・メイオールに代表される当時の白人ブルースを皮肉っているし、ポールの「ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード」はストーンズの「ストリート・ファイティングマン」への返答歌といわれている。

バラードはポールの専売特許のようなイメージがあるが、アルバムの最後にリンゴが優しく歌う「グッド・ナイト」はジョンが作曲したものだ。

一方で、如何にもポールらしい「ブラック・バード」「マザー・ネイチャーズ・サン」といった、シンプルだが美しいメロディの小品も多い。
「アイ・ウィル」の、春の日差しのような暖かい雰囲気は、メアリー・ホプキンに提供した「グッドバイ」にも通じるポールならではのものだ。
リンダ・イーストマンに捧げられた最初の曲だという。

ところで、このビデオ・クリップにはポールとリンゴしか出てこない。
レコーディングはこの二人で行われ、ジョンとジョージは参加していないとのこと。
たしか、マーク・ルイソンの研究書ではジョンも参加していると書いてあったけど。






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