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2009. 02. 28  
頭の中では、まだギターが鳴っている。
あれから1週間経つというのに興奮が覚めやらない。

2月21日土曜日、さいたまスーパーアリーナは世紀の競演を待ちのぞむ大観衆で埋めつくされていた。
まだ小さな子供を抱えた家族連れからかなり年を召した人まで、これまで観てきたどのコンサートよりも年齢層は広い。
このために海外から来た人もいたのだろうか、外国人の姿も目立つ。

第1部ジェフ・ベック、第2部エリック・クラプトン、第3部ジョイントという3部構成のステージだったが、とにかく印象に残ったのはジェフ・ベックのすごさ。
まったく歌が入らないコンサートでこれだけ人を興奮させ、感動させることができるミュージシャンは他にはいないだろう。

エフェクターには頼らず、自分の指とボリュームとトレモロ・アームであらゆる感情を表現する。
ギターで出来ないことはないんだということを身をもって教えてくれる。

出てくる音は大胆で繊細、相反するようだが、そう表現するしかない。

ジェフ・ベックの音楽には暗いところがない。自分が楽しみ、観客が楽しむ演奏に徹している。
常に前向きでいつでも臨戦態勢。格闘技を観ているような明るさがある。

テクニシャンの演奏は往々にして冗長になりがちだが、観客が飽きないところでスパッと終わるところも実に気持ちがいい。


そして待ちに待った二人のジョイント。
ドラマーをはさんで互いに近寄り合図をしながら弾き始める。
これほどワクワクする光景はない。

マディ・ウォーターズの「You Need Love」では、同じフレーズをクラプトンが歌い、ベックがギターで奏でるが、その絡みが鳥肌が立つくらいカッコいい。

クラプトン・バンドをバックに演奏していても終始マイペースだったジェフ・ベック。
周りを全部喰ってしまうほどの個性の強さは、クラプトンでさえ影が薄く感じられるほどだった。

弾きまくるベックをかたわらで楽しそうに見守るクラプトンはホスト役に徹しているようにも見えた。

いつまでもギター小僧のベックとすっかり落ち着いたクラプトン、スタイルは違っていても、互いに敬愛しあう二人のギタリストが笑顔をかわしながら演奏する姿は微笑ましかった。

アンコールの演奏も終わり、そのままステージを立ち去ろうとするベックを「来いよジェフ」と呼び止めるクラプトン。
肩を組んで観客にあいさつする二人を観ることができて誰もが至福のひとときを実感したことだろう。

三大ギタリストの中でも敷居が高いイメージがあったジェフ・ベックだが、クラプトンと競演したことにより、多くの人たちが生のステージに触れ、その認知度は格段に上がったに違いない。



ツアーパンフ JB  ツアーパンフ EC

Jeff Beck and Eric Clapton - You Need Love ~Where Were You
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2009. 02. 14  
今回紹介するギャラリーもFENで知ったグループだ。

デトロイト出身の6人組ギャラリーは、ビル・ウィザースらが所属するソウル系マイナーレーベルSussexからデビュー。
1972年6月に「Nice To Be With You(恋するあなた)」が全米4位を記録。

トニー・オーランドを思わせる明るく男らしい声、覚えやすいメロディ、軽快なサウンドは、アメリカン・ポップスの王道を行っている。

その後も「I Believe In Music」、「Bigcity Miss Ruth Ann」と立て続けにトップ40にヒット曲を送り出した。

中でも「愛は心に深く」プレスリーの「イン・ザ・ゲットー」の作者マック・デイヴィスが書いた「I Believe In Music」は、レターメンを初め多くのカヴァーを生み、ポップスのスタンダードとなっている。

中学生の頃はレコードを買うことができなかったため、大人になってからずいぶん探しまわったが、手に入れることはできなかった。
ほとんど忘れかけていたところ、ふと立ち寄った熊本市内の中古レコード店でこのアルバムを見つけた時は小躍りした。

このデビュー・アルバムには前述の3曲がすべて収録されており、70年代アメリカン・ポップスの隠れた名盤である。


Gallery.jpg
Nice To Be With You
I Believe In Music
Big City Miss Ruth Ann
2009. 02. 11  
佐世保が近かったこともあり中学・高校時代はいつもFENを聴いていた。
FENの番組の中でもお気に入りだったのは、ケーシー・ケイサムがDJを務めていた「全米トップ40」だ。

土曜日の午後、学校から帰ってから聴く「全米トップ40」は何よりの楽しみだった。
エルトン・ジョンやロッド・スチュアート、シカゴ、グランド・ファンク・レイルロード、スリー・ドッグ・ナイト、ビージーズなどのビッグネームはもちろんのこと、日本では名前も知られていないけれど、優れたミュージシャンの素晴らしい曲をいち早く聴く事ができた。
ビリー・ジョエルが日本で知られるようになったのは「ストレンジャー」の大ヒットによるものだったが、それよりもずっと以前に「ピアノマン」をリアルタイムで体験できたのも全米トップ40を聴いていたおかげだ。

ルッキング・グラスLooking Glassの「Brandy」もFENで知った曲である。
落ち着いたブラスとさわやかなコーラス、抑えた男っぽいメイン・ヴォーカルが哀愁を感じさせる。
一度聴いたら忘れられないメロディ。
留まることができない船乗りを愛してしまったBrandyという女性を歌っている歌詞も切ない。

日本ではあまり知られていなかったが、本国アメリカでは大ヒットし、1972年8月に全米1位を記録している。
70年代のコンピレーションアルバムにはたびたび収録されているし、今でもインターネット・ラジオでときどきかかっている。
ヴァン・モリスンをはじめいろんなアーティストにカヴァーもされているようだ。

このバンド、73年にも全米33位を記録した「Jimmy Loves Mary-Anne」を出してはいるが、「Brandy」の印象があまりにも強かったため、一発屋のイメージはぬぐえない。

先日たまたま立ち寄ったパルコの中古盤セールで見つけたのがこのアルバム。
まさか30年以上も経ってからめぐり会えるとは。
もちろん「Brandy」もちゃんと収録されている。


Looking Glass
Brandy (You're a Fine Girl)
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