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2010. 03. 28  
ディア・ストーカ(鹿射帽)にインバネス・コート、長身でやせぎす、誰もが思い描くホームズ像を、ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」は見事に打ち壊してくれた。

ロバート・ダウニーJr.のホームズは、刺繍が施されたジャケットにガラガラのベスト、首にはスカーフと、伝統的な英国紳士とはかけ離れた出で立ちだ。
小柄だがマッチョな彼は肘掛け椅子に腰掛けてじっくり思考するのではなく、いきなりロンドンの街に飛び出し悪漢をつかまえる。
ジュード・ロウのワトソンもホームズの引き立て役ではなく、ハンサムで行動的、必要とあらばピストルも容赦なくぶっ放す。

女嫌いのホームズが唯一心を動かされた女性アイリーン・アドラーを演じるレイチェル・マクアダムスは、ホームズというよりはジェームズ・ボンドに出てきそうな感じだし、ワトソンの最初の妻となるメアリー・モースタン役のケリー・ライリーも、しとやかという印象ではなく、海外TVドラマで見るような現代的な女性だ。

映画・テレビ・舞台でこれまで多くのホームズものが作られてきたが、どれも成功したとは言えない。
英グラナダ・テレビの「シャーロック・ホームズの冒険」を除いては。
ジェレミー・ブレットのホームズは風貌・体格・ファッション・振る舞い、すべての面で申し分なく、ワトソンはもちろんのこと、ハドソン婦人、レストレード警部を始めとする脇役にいたるまでイメージどおり。
舞台となるロンドンの街角や犯行現場の描写も原作に極めて忠実。
このシリーズがホームズものの決定版であることは、すべてのホームズファンが認めるところだろう。

ガイ・リッチー監督は、こういう事実を踏まえ、あえて既成概念をいったん壊したうえで新しいホームズ像を再構築することにしたのだろう。
ここに登場する若いホームズとワトソンはTVシリーズの刑事コンビのようにアグレッシブで現代的、我々がよく知っている二人とはまったくの別人だ。

とはいえ、一方で、ホームズに欠かせないところもしっかり押さえている。
ボクシングやヴァイオリンといった特技、ピストルで壁に女王陛下のイニシャルを撃ち抜いたり、散らかり放題の部屋、困った下宿人に悩まされるハドソン婦人といったおなじみの場面にファンは安心もする。

時代の描写にも余念がなく、産業革命に代表されるビクトリア朝の繁栄とその影にある貧困が場面のいたるところから感じられる。
霧に浮かぶ建設中のタワー・ブリッジに象徴されるように、近代化がどんどん進んでいく一方で、まだ闇も多く存在した19世紀末のロンドンを見事に再現した映像が素晴らしい。


090806_sherlockholmes_main.jpg

映画『シャーロック・ホームズ』オフィシャルサイト

Jeremy Brett - Sherlock Holmes - Memory Tribute
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2010. 03. 21  
マギー・メイ(Maggie May) はロッド・スチュワートのソロとしての初ヒットとなった記念すべき曲だ。
1971年7月にリリースされた3枚目のソロ・アルバム”Every Picture Tells A Story"からシングル・カットされ、同年10月2日から30日まで全米1位の座に輝いた。
その年、洋楽の魅力にとりつかれラジオのヒット・チャートを聴きあさっていた私にとって、ビージーズの「傷心の日々」やマーク・リンゼイとレイダースの「嘆きのインディアン」などと共に忘れられない曲である。

どこか東洋的なアコースティック・ギターのイントロはビートルズの「エイト・デイズ・ア・ウィーク」を思い起こさせる。
そういえば、ジョン・レノンは、「ドント・レット・ミー・ダウン」について、「ロッド・スチュワートはこの曲を使ってマギー・メイを作ったな。音楽出版者は誰も気づいていないがね。なぜ彼は"Don't Let Me Down"と歌わなかったんだろう。」と語っている。
アルバム「レット・イット・ビー」には同じ名前の曲が収められている。
ロッドがマギー・メイを書いたとき、ビートルズのことがどれだけ頭にあったのかはわからないが。

この曲、当初はシングルのB面だった。
ロッド自身「私は未だにこのシングルがどうしてここまで大きなヒットになったか分からない。この曲にはメロディーがない。」と語っているように、この曲には特に盛り上がる箇所があるわけでもなく、最後まで淡々と歌われている。
だが、抑え気味のヴォーカルが、よけいに、年上の女性に恋した若者の揺れる心を切々と訴えかける。
ロン・ウッドの器用ではないけれど歌心のあるギターが素晴らしく、後半から入ってくるマンドリンも実に効果的だ。

最近ではスタンダードを集めたアルバムまで出すほどシンガーとしては大御所となったロッドだが、私にとってのロッド・スチュワートは、初々しさを残し、野望に満ちた、マギー・メイを歌う青年ロッド・スチュワートなのだ。


マギー・メイ 1
Maggie may
2010. 03. 13  
景気が非常に厳しい中、家飲みではもっぱら「第3のビール」だが、月に一回くらいはスパークリングワインで贅沢している。

とはいってもシャンパンを飲んでいるわけではなく、このところハマッているのはスペインのスパーク「カヴァ」である。
シャンパンと同じ瓶内二次発酵という伝統的製法で造られたスパークリングワインのみが「カヴァ」と呼ばれるが、値段はシャンパンの3分の1で、味も泡もそこそこ、極めてコストパフォーマンスが高い。

カヴァにもいろんな銘柄があり、ネット通販や近所の酒屋でいろいろと試した結果、落ち着いたのが「フレシネ・コルドン・ネグロ」。
フルーティで爽やかな香りと細かい泡、スッキリとした味とバランスがとれたスタンダードなカヴァだ。
ドライビールは嫌いだが、スパークはキリッとした辛口がいい。

「世界で一番飲まれている」という宣伝文句のとおり、スーパーやディスカウントストア、ドラッグストアなどで普通に見かける。
価格は税込みで1500円弱だが、ディスカウントストアの特売では998円と、2本分で3本買えるので、最近はチラシをチェックするのが日課となっている。

好きなDVDを観ながらチーズやホタテの貝柱の缶詰を肴にやるのが休日の楽しみだ。
ただ、あまりにも飲みやすいため、気づいたときは1本空けていることがある。
フルボトルで750ml、アルコール度数が12%。
これをビールと同じペースでやると、かなりヤバイ状態となるので要注意です。


フレシネ・コルドン・ネグロ


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