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2011. 02. 20  
前期ビートルズのアルバムにはカヴァー曲も多く収められていて彼らの趣味がうかがえる。

セカンド・アルバム With The Beatles に収録されている Devil In Her Heart もまたカヴァー曲だ。
オリジナルはアメリカのガールグループ ドネイズが1962年8月にリリースし、まったくの不発に終わったシングル Bad boy のB面 (There's A)Devil In His Heart である。

ビートルズがまだキャバーンに出演していた当時、リバプールには300ものバンドがひしめきあっていたというが、どのバンドも同じようなR&Rのカヴァーを演奏する中、ビートルズは知られていないB面曲を好んで聴き漁り、自分たちのレパートリーに採り入れオリジナリティを確立していった。

デビュー前によく演奏していた The Hippy Hippy Shake もキャバーンのDJボブ・ウーラーが持っていたチャン・ロメロのレコードを聴いたポールが、自分のキーに合っていたのでレパートリーに加えたのだという。
スウィンギング・ブルージーンズの大ヒット曲(全英2位)もビートルズが演奏していなければ生まれなかったに違いない。

さて、ジョージがリードをとるビートルズの カヴァーでは、'his' を 'her' に 'he' を 'she' に変えている。
「あの娘の心には悪魔が住みついているぞ」というジョンとポールに対し「いいや、彼女は天使だ」とジョージが突っぱねるかけ合いが、二人の兄貴に末っ子が反発しているようで面白い。

きっとバンドの日常もこんな感じだったのだろうと思ってしまう。
まるでビートルズのための曲のようだ。

ドネイズのオリジナルもかわいらしくてなかなか良いが、今こうやってオリジナルを聴けるのもビートルズがカヴァーしたからこそであろう。
演奏家としてだけではなく、リスナーとしてのビートルズのセンスも抜群だった。


With The Beatles

Devil in Her Heart - (WITH THE BEATLES) - (MONO Remastered
Donays - Devil In His Heart

The Beatles - Hippy Hippy Shake
Chan Romero - Hippy Hippy Shake
The Hippy Hippy Shake - Swinging Blue Jeans
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2011. 02. 11  
時折思いがけない場所で好きな音楽がかかって足を止めることがある。
それは、デパートやショッピングセンター、大型電気店、ときには遊園地だったりするのだけれど。

まさかこんなところで聴けるとはという意外性、そして、たとえその曲を持っていたとしても、自分の意思とは関係なくかかってしまうことで、あらためて曲の良さがわかるといううれしさがある。

先日、ディスカウントストアで買い物をしていたときにかかったのが、エジソン・ライトハウスの「恋のほのお(Love Grows)」だった。
1970年に全英1位、全米5位を記録したこのグループ最大のヒット曲で、日本でもチャートの上位にランクされた。

イギリス音楽界の仕掛人トニー・マコウレーがセッション・シンガーのトニー・バロウズを中心に造ったレコーディング・グループだが、その戦略は大当たりし、メンバーがめまぐるしく代わりながらも「恋するペトゥーラ」や日本で大ヒットした「涙のハプニング」など、良質のポップ・シングルを次々にリリースした。(2008.04.19の記事参照)

今ではいわゆる一発屋というくくりでしか語られないけれど、自分にとっては70年代を代表する大好きなグループの一つであり、キャッチーな曲作りとボーカルの上手さは正にポップスのお手本といえる。



lovgrowa_convert_.jpg

EDISON LIGHTHOUSE- "LOVE GROWS(WHERE MY ROSEMARY GOES)"
Edison Lighthouse - Love Grows (BBC Top Of The Pops 5-2-1970)
2011. 02. 06  
現役時代のレッド・ツェッペリンのコンサートの長さは有名な話だ。
3時間に及ぶことは普通だったと聞く。
それだけファンサービスに徹していたということなのだろうが、その分出来不出来の差も大きかったらしい。

今のように2年に1回のペースでCDを出せばいいという時代ではなく、ツアーの合間にスタジオにこもってアルバムを制作しなければならないような状況で、セットリストもその日その日で違うのであるならば毎晩ハプニングもあって当然だろう。
十分なリハーサルをやっても予期しないことがあるのがライブの恐さであるし、面白さでもあるからだ。

当時の音楽雑誌のインタビューでは、ビートルズを評価しないようなことを語っていたような気もするが、実際はビートルズに限らずいろんな音楽を好んで聴いていたらしく、アンコールでは思いがけない曲も演奏していたようだ。

ツェッペリン研究家のデイヴ・ルイスとサイモン・パレットが1998年に著した『レッド・ツェッペリン:コンサート・ファイル』は、その年その年のゼップのコンサートやパフォーマンスの全貌を知ることができる正にファン待望の名著といえる。

伝説の初来日71年9月28日の大阪公演では何とビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」や「フロム・ミー・トゥ・ユー」も演奏していたという記述もあって興味津々だったが、今回 YouTube で確認することができたので紹介したい。

映像では The Nobs というクレジットだが、これは70年2月28日のコペンハーゲンの公演で、かの飛行船の考案者ツェッペリン公の親族からレッド・ツェッペリンという名称を使用したら告訴すると、通告されたために一時的に名乗ったバンド名から取られている。

また、71年9月29日の大阪公演では、サードアルバムから「フレンズ」が初めて披露され、曲の最後にプラターズの「煙が目にしみる」が加えられていて、彼らの嗜好の幅広さがうかがえておもしろい。


レッド・ツェッペリン:コンサート・ファイル

The Nobs - Please Please Me/From Me To You (Osaka 09/28/71)
Led Zeppelin - Smoke Gets In Your Eyes (Osaka 1971)
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