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2011. 04. 18  
原題は I'll Cry Instead でも、邦題も素晴らしい。
「そのかわりに僕が泣こう」と訳さずに、最小限の言葉ですべてを言い表す、さすが俳句の国だ。

60年代から70年代のポップス、ロックの邦題といえば、やたら「悲しき~」とか「涙の~」が枕詞のようについた安直なものが多かったが、ことビートルズの曲に関して言えば、当時の担当者のセンスが良かったのか、名訳が多いような気がする。
「抱きしめたい」「すてきなダンス」「パーティはそのままに」「恋のアドバイス」などなど、直訳すれば説明じみたタイトルになるところを、どれも歌詞のエッセンスを見事にすくい上げている。

主演第1作目の映画 『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のサントラ盤 A Hard Days Night のB面に収められているこの曲は、もともと映画用に作曲されたものだった。
しかし、監督のリチャード・レスターが気に入らず、その場面は「キャント・バイ・ミー・ラブ」に取って代わられた。
1日中ファンに追いかけ回され、常に缶詰状態の4人がコンサート会場を飛び出し、鉄の階段を駈け降り、野原を転げ回る象徴的なシーンである。

わずか1分44秒のこの曲は、人前で強がる男が寂しい内面をさらけ出すいつものジョンらしい作品だ。
カントリータッチの軽快なギターはジョージお気に入りのチェット・アトキンス風。
短い曲であっても、そこはビートルズ、同じ繰り返しはせずに、コードが変わらない部分でも、押さえるポジションを変えて変化をつけているし、2番からは短いながらもベース・ソロも聴ける。

そうやって、いい気分に浸っているうちに、あっという間にこの曲は終わる。


ぼくが泣く 01
I'll Cry Instead
Can't Buy Me Love
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