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2012. 02. 05  
マーティン・スコセッシが監督をしたジョージのドキュメンタリー映画 『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』 は期待を裏切らない素晴らしいものだった。

秘蔵のプライベート映像が満載でファンにはたまらないものばかりだが、中でも、ビートルズの法的解散のための書類にサインをするジョージとポールのツーショット映像には驚いた。

また、ごく身近な人間にしかわからないジョージの意外な一面を妻オリヴィアやエリック・クラプトンが明かしてくれる。

不思議なことに、この映画では人生の後半のピークともいえる『クラウド・ナイン』や記念すべき日本公演のことには一切触れられていない。

その反面、最高傑作『オール・シングス・マスト・パス』は、映画全編の根底を流れる通奏低音のような位置づけがなされている。

フィル・スペクターはアルバム制作に至った経緯を、ビリー・プレストンは「マイ・スウィート・ロード」が出来たきっかけを事細かに回想してくれる。

嬉しかったのは、ジョージが卓を操作しながら「アウェイティング・オン・ユー・オール」の解説をするところだ。
シンプルでポップなリフに神への思いを乗せたこの曲は、「マイ・スウィート・ロード」や「美しき人生」にも劣らずヒット性十分で『バングラ・デシュのコンサート』でも演奏されている。

『バングラ・デシュの~』のバンド・バージョンもソリッドで捨てがたいが、それでもリヴァーヴを目一杯効かせたスタジオ・バージョンのほうが、ロックがもっとも輝いていた70年代の幕開けを告げているようで気に入っている。
エンディングの残響音が何とも心地よい。

『オール・シングス・~』に関しては、今ではシンプルなロックに大仰な音の壁(ウォール・オブ・サウンド)がミスマッチといった否定的な論評がしばしば見受けられるが、個人的にはあのゴージャスなサウンドに乗ったジョージの若々しくて伸びのある声が大好きで、凡庸なスワンプ・ロックに仕上げていないジョージとフィル・スペクターのセンスをむしろ称えたい。


オール・シングス・マスト・パス
George Harrison - Awaiting On You All
GEORGE HARRISON - AWAITING ON YOU ALL LIVE
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