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2012. 08. 10  
ロンドン・オリンピックの表彰式のバックに流れている音楽をご存知だろうか。

1981年公開のイギリス映画 『炎のランナー』(原題 "Chariots Of Fire"(炎の戦車))の主題曲である。

映画公開の翌年1982年1月に全米チャート1位に登りつめ、同年のアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞したこの曲は、ギリシア出身のキーボード奏者ヴァンゲリスの名を一気に世界中に知らしめた。

ヴァンゲリスは本名をエヴァンゲロス・オディセアス・パパサナシュウといい、1974年6月イエスを脱退したリック・ウェイクマンの後任とのうわさが流れていたほど、当時から注目されていた実力派ミュージシャンだ。
(イギリスのユニオンの問題もあり実現せず、結果的にはスイス人パトリック・モラーツが加入することとなる。)

映画の舞台は1924年のパリ・オリンピック。
実在した二人のイギリス人短距離ランナー、エリック・リデルとハロルド・エイブラハムズの物語だ。

エリック・リデルはスコットランド人宣教師の息子で自分が走るのは神のためと疑わない敬虔なクリスチャン。
一方のハロルド・エイブラハムズは、当時のイギリス社会で強い差別と偏見を受けたユダヤ人であり、その屈辱を得意の陸上競技で晴らそうという野心に満ちた青年だ。 

国内ではライバル同士の二人はイギリス代表として共に五輪のメンバーに選ばれるが、エリックの表情はさえなかった。

100メートルの予選が行われるのは日曜日、神に対する深い信仰心と強い信念を持ったエリックには日曜日(=安息日)に走ることは絶対に許されないことだった。

英国皇太子や選手団長の説得にも一向に応じないエリック、誰もが諦めかけたとき、チームメイトがある提案をする。

オリンピックが商業主義や国家主義等、さまざまな思惑に利用される以前の古き良き時代、純粋で崇高な理念の下、自らの意志によって走ったランナーたちの生き方に胸を打たれ心が洗われる作品だ。


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Chariots of Fire - Vangelis
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