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2013. 01. 14  
Handle With Care は、1988年ジョージが中心となって結成されたスーパーバンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ」の1stシングルである。

ローポジションのDからベース音が下降していく、いかにもジョージらしいシンプルなアコースティック・ロック。
ジョージのリード・ヴォーカルも枯れていてカッコいいが、続くロイ・オービソンがまた素晴らしい。
ビートルズ全員が憧れたヴェルベット・ヴォイスだ。
サビは全員で歌うが、やっぱり目立つのはボブ・ディラン。
しゃがれ声がいかにもといった具合で微笑ましい。

このバンドはまったくの偶然から生まれたものだ。
話はジョージのシングル This is Love のB面を作ろうとジョージとジェフ・リンが打ち合わせをしていた時にロイ・オービソンが話に加わり、一緒に歌いたいと申し出たことに始まる。
そこでジョージはボブ・ディランに連絡をし、ディランの自宅スタジオが使えるかを問い合わせた。
ディランはOKを出し、その翌日にトム・ペティ(ディランのツアーに参加していた)を加えた5人が集結することになる。

ジョージが中心となって5人で作業をし、曲の体裁が大方整った後、ディランの家の庭でランチをとりながら、全員で歌詞を考えていくうちに Handle With Care (取扱注意)と書かれた段ボール箱を見つけたジョージがイメージを膨らませて完成させたのだという。

ところが、完成した曲を聴いたレコード会社はシングルのB面はもったいないと発売を見合わせた。
そこでジョージは4人の承諾を取りつけ、さらに9曲を加えアルバムを完成させ、ここに「トラヴェリング・ウィルベリーズ」が結成されることになる。

ウィルベリーズはビートルズ解散後ジョージが結成した唯一のバンドであり、仲のいい友人たちと演奏することが相当楽しかったらしく、ツアーも考えていたという。
それは、いつもよりも大げさな身振りで、嬉々としてスライド・ギターを弾く姿にも表れている。

残念ながらその夢がかなうことはなかったが。



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リッケンバッカー330が届いた際に包装されていた段ボール箱の表示
Traveling Wilburys - Handle With Care
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2013. 01. 05  
あけましておめでとうございます。

正月休みで帰省した実家には、中学・高校時代に購読していた音楽雑誌「ミュージック・ライフ(=ML)」が大事にとってある。

今と違って70年代には、洋楽の専門雑誌はほとんどなく、MLは貴重な情報源だった。
当時、一番近い都会、佐世保でもMLを置いてある本屋は限られていて、見つけて買って帰っては1頁、1頁大事にむさぼり読んだものだ。

MLの良いところは、グラビアと記事のバランスだろう。
「ニュー・ミュージック・マガジン」(今のミュージック・マガジン)のように小難しい評論はなく、「音楽専科」よりグラビアがずっと充実していた。

ビートルズの4人はもちろん、レッド・ツェッペリン、グランド・ファンク・レイルロード、ピンク・フロイド、ストーンズ、ムーディー・ブルース、シカゴ、CCR、スリー・ドッグ・ナイト、ディープ・パープル、EL&P、エルトン・ジョン、ジェイムス・テイラーなど大物はすべて現役で、彼らの最新情報を嬉々として読んでいた。

今では小学生でも知っているエリック・クラプトンも当時は洋楽オタクしか知らない名前だったし、ましてや3大ギタリストの伝説なんてMLを読むまで知ることはなかった。
CSN&Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)といったツウ向け(?)の名前を知ったのもMLのおかげだ。

星加ルミ子さん(日本人で初めてビートルズとの単独会見を成功させた)、水上はるこさん、東郷かおる子さんと、編集長は歴代女性だったが、女性スタッフ特有の頑張りと良い意味でのミーハー的感覚といったものがMLの明るさや新鮮さを作っていたような気がする。

その好例がML名物、読者が選ぶ人気投票だ。
ちなみに、71年10月号ではグループ部門では来日したばかりのグランド・ファンク・レイルロードが1位、2位はCSN&Y,3位がレッド・ツェッペリン、以下シカゴ、ピンク・フロイドと続いている。

男性ボーカリスト部門では1位がロバート・プラント、2位がニール・ヤング、3位がポール・マッカートニー、4位がジョン・レノン、5位がジョー・コッカー、と今では意外と思われるような顔ぶれもあって当時が偲ばれる。

MLがなかったらここまで洋楽にのめり込むことはなかっただろうし、はたして人生がここまで楽しいものになっていただろうか。

当時の深夜放送とともに、まさに自分の「音楽人生」を形作ってくれた大切な宝物だ。


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ミュージック・ライフ1971年10月号 表紙は来日間近のレッド・ツェッペリン 定価250円

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来日したピンク・フロイドの特集

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71年8月に行われたバングラ・デシュのコンサートの模様を伝える記事

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人気投票 海外グループ部門

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人気投票 男性ヴォーカリスト部門


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