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2015. 02. 26  
最近TV CMで流れているストーンズ・ナンバーをご存じだろうか。

1967年に発表された『サタニック・マジェスティーズ~Their Satanic Majesties Request』に収録の「シーズ・ア・レインボー~She's A Rainbow」だ。

ビートルズが『サージェント・ペパーズ』を発表し、ヒッピー・ムーヴメント「サマー・オヴ・ラヴ」が花開いた1967年、いろんなアーティストと同様、時代の空気にストーンズも触発され、その年の暮れにこのアルバムはリリースされた。

『サージェント・ペパーズ』を思わせるサイケデリックなジャケット同様、中身もかなりシュールでストーンズらしくない異色作だが、「シーズ・ア・レインボー」だけは昔から大好きな曲だ。

綺麗なピアノとストリングスのイントロ、ポール・モーリア風のブラス、ソフトなミック・ジャガーのヴォーカルと魅惑的な女性コーラス、全体を包む浮遊感とでもいうか雰囲気が心地よい。

なぜかこの曲を聴くと同年に日本でもヒットした「恋はみずいろ」を思い出す。
時代のメロディというものがあるとすれば、きっとこういうものをいうのではないだろうか。

ちなみに、この曲のアレンジを担当したのはセッション・ミュージシャン時代のジョン・ポール・ジョーンズだそうだ。


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Their Satanic Majesties Request

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2015. 02. 07  
このところ、またぶり返しているウォーカーズ熱で、車の中では「太陽はもう輝かない~The sun ain't gonna shine anymore 」 がいつも鳴っている。

そして、もう一つ、最近のお気に入りは「ラヴ・マイナス・ゼロ~Love minus zero 」。
奇妙なタイトルのこの曲はボブ・ディランのカヴァーである。
きれいなラヴソングだけれど、そこはやっぱりディラン、内容は実に難解だ。
そもそもラヴ・マイナス・ゼロってどういう意味?

でも、ウォーカーズのカヴァーで繰り返される People carry roses ~ Valentines can't buy her の響きが美しくて何度もリプレイしてしまう。

ディランの曲では、オリジナルではわからなかったメロディと詩の美しさがカヴァーによって気づかされることがよくある。
ピーター・ポール&マリーの「風に吹かれて」や「時代は変わる」「船が入ってくるとき」、バーズの「ミスター・タンブリンマン」「マイ・バック・ペイジズ」など。
もちろん、オリジナルの味わいは素晴らしく、聞き手の胸に迫ってくる説得力ではこれに勝るものはないのだが。

こんなことを考えながら、以前買ったDVD『ノー・ディレクション・ホーム』を久しぶりに観た。
マーティン・スコセッシが、ディランの子供時代からグリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス時代、そしてアコースティックギターをエレキギターに持ち替えたことから大ブーイングを浴びたニューポート・フォーク・フェスティバルまでを描いたドキュメンタリーだ。

東西冷戦の真っただ中、核戦争の脅威が現実味を帯びて迫っていた時代、アメリカ国内では公民権運動が高まり、暴動や暗殺が繰り返されていた時代に、右によるでも左によるでもなく、ひたすら冷静な眼で世の中を見ていたボブ・ディラン。

そこで歌われた詩は今でも聴く人に何かを訴えかけてくる。
社会全体が妙に委縮して、明らかにこれまでとは違った閉塞感を覚えるここ最近の日本においてこそ、60年代のディランのような冷静な眼が必要なのだと思う。


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Walker Brothers - The sun ain't gonna shine anymore 1965
Walker Brothers - Love minus zero 1966
Love Minus Zero/No Limit - Bob Dylan

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