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2015. 05. 08  
言わずとしれたボブ・ディランを代表するナンバー、数あるロックの名曲の中でもその革新性と影響力において極めて重要な曲の一つとされ、アメリカのローリングストーン誌のオールタイム・グレイテスト・ソング500では見事一位を獲得している。

発表された1965年当時、シングルとしては異例の6分を超える長さにもかかわらず、9月には全米チャートの2位まで上昇した。
「ヘイ・ジュード」が発表されたのは3年後の1968年だから、シングル曲の長さでもディランはビートルズのずっと先を行っていたことになる。

抑揚のないメロディに字余りな歌詞と投げやりな歌唱、最初に聴いた印象は「何でこんな曲がヒット・シングル?」だろう。
しかし、聴き込んでいくうちにこれが頭から離れなくなり中毒のように何度も繰り返し聴いてしまうのだ。
 
アル・クーパーの特徴的なオルガンのフレーズに乗って、次から次へと突き刺すような言葉が吐き出され、リフレイン ''How does it feel, how does it feel? To be on your own, with no direction home A complete unknown, like a rolling stone'' へと回帰するときには爽快感さえ覚える。

単純な歌詞と明快なメロディを持ったラブソングといった、それまでのポピュラーソングの常識をこの曲は打ち壊し、ロック・ミュージックにストーリーと思想性を持ち込んだ。
メインテーマとサビは単調なものだが、それに乗っかってくる詩は韻は踏んでいるものの、決して簡単に口ずさめるものではない。

後にローリング・ストーンズもカヴァーしたが、自由奔放なミック・ジャガーもオリジナルと同じ譜割の歌いまわしだ。
ディランのあの譜割りでないと、この歌が持っている刃のような鋭さは現れてこない。

だが、歌われている詩に関していえば、ディランには珍しく極めて平易な内容だ。
端的に言えば「盛者必衰」なのだろうが、もちろんディランのことだから、別に意味があるのかも知れない。
それでも「何もない。あのまんまだよ。」ととぼけるのかも知れない。

それにしても、当時のディランのカッコよさは半端ではない。
エレクトリック・ギターに持ち替えたことからフォーク純粋主義者の大ブーイングを浴びながらも取りつかれたように演奏を続けるディランの姿からは、かつてのシド・バレットのような美しささえ漂ってくる。

ジョージ・ハリスンは「ビートルズよりもディランのやったことのほうが偉大だろ。」と語ったが、それは謙遜でも何でもなく本心なのだと思う。

 
 昔、羽振りのよかった頃、あんたは着飾って
 浮浪者に10セント投げつけてやってたね。そうだろう?
 みんな「気をつけな、そのうち落ちぶれるよ。」と言ってたけど、
 あんたは冗談だと思ってた。
 うろついているみんなを笑い飛ばしていた。
 でも今のあんたは大きな声で話さない。
 次の飯にありつくのに精いっぱいで威厳のかけらもない。

 どんな気分だい?独りぼっちになった気分は? 
 誰も知らないってことは?
 転がる石のように生きるってことは?



dylanbw.jpg
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※ディランのライブ映像を楽しみたい方は画面左のチャンネルで「121 Music 1 Classics」選択してください。
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