2008.11.09 ジャック・ブルース、ツェッペリンをこき下ろす <<13:42
このところ再結成ツアーをやるかやらないかでメディアを騒がせているレッド・ツェッペリンについて、元クリームのジャック・ブルースが「ツェッペリンなんてクソだ!」とこき下ろしている。
http://music.yahoo.co.jp/music_news/d/20081106-00000007-mysp-musi
http://www.barks.jp/news/?id=1000044675
ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズが、故ジョン・ボーナムの息子ジェイソンに加え、まったくやる気がないロバート・プラントの代わりに他のヴォーカリストを入れるというのがもっぱらの噂だが、オリジナルメンバーを2人も欠いた再結成に何の意味があるのか、単なる金もうけが目的ではないのか、とブルースでなくとも思ってしまう。
今回の件に限らず、ヘヴィ・ロックを始めたのは自分たちだという自負があるブルースにしてみれば、ツェッペリンがクリームよりもはるかに大きな商業的成功を手にし、知名度、人気ともに上回っているという状況は、もともと納得がいかないものだったのだろう。
ブルースは、イギリスの音楽ジャーナリスト、クリス・ウェルチが1995年に著した『クリーム/ストレンジ・ブルー』の中で、「クリームやジミ・ヘンドリクスが、ロックを聴くアンダーグラウンドな観客を育てあげた後に現れたツェッペリンはラクだったはずだ。」と語っている。
2005年のクリーム再結成コンサートの模様は2枚組のDVDに収められているし、一部はYou Tubeで観ることもできる。
ジャック・ブルースは肝臓移植の大手術を受けた後で、すっかりやせ細り、イスに腰掛けながらハーモニカを吹く姿も観られ、大丈夫かなと心配したファンも多かったに違いない。
だが、ギターのようなベースプレイはいうまでもなく、迫力あるヴォーカルも健在で、クリームの伝説を汚すことはなかった。
もちろん、本人が言っているように、キーを下げて歌うこともなかった。
3人という最小限の人数で60年代と変わらないアグレッシヴな演奏をする真摯な姿は、クリームを知らない若い世代をも感動させ、あらためて重要なバンドであったことを認識させられた素晴らしいものだった。
ベーシスト、シンガー、ソングライターとしてのジャックの力量については以前にも触れたが、性格的にも相当個性が強い人のようで、クリーム時代、ジンジャー・ベイカーとの間ではケンカが絶えなかったという。
お互い頑固なスコティッシュのジャックとアイリッシュのジンジャーに間にはさまれたエリック・クラプトンは相当きつかったらしい。
今回の発言も、その気性の激しさから出たものであろうが、ひょっとしてロバート・プラントの対抗心に火をつけることをねらったものかも、と考えるのはちょっと勘ぐりすぎか。
CREAM "White Room" 2005.5.3 Royal Albert Hall

